中上達夫プロが考えるコースの特徴button

・戦略性と美しさの融合。
・絶対に打ってはいけない所がある。
・このコースは生き物である。

戦略性と美しさの融合。
コースというものは、難しいだけだとレイアウトの美しさが失われる。かといって、美しいだけのコースじゃ物足りない。このABCゴルフ倶楽部の18ホールは、戦略性と景観の美しさが絶妙なバランスで融合しているコースだと思います。例えば、トーナメントで勝負の行方を左右する上がり3ホール。実は、この3ホールは「季節」をテーマとして作られています。紅葉が美しい16番ホールは「秋」。様々な桜が咲き誇る17番は「春」。サルスベリが鮮やかな18番は「夏」。ラウンドの中で「粋」や「美」をさりげなく感じられるのも、ABCゴルフ倶楽部の醍醐味だと思います。
絶対に打ってはいけない所がある。
所属プロである私にも、苦手意識のあるホールはあります。例えば15番。左が崖になっていて、その奥はOB。あの地獄谷の恐ろしさは、ミスしたことがある者ならわかると思います。このように、このコースには「絶対に打ってはいけない所」というポイントが数か所あります。逆に、「入っても怖くないバンカー」や「つかまっても困らないラフ」もあります。そこをきちんと押さえることが、スコアメイクの鍵となります。
このコースは生き物である。
私がABCゴルフ倶楽部と専属プロ契約をしたのは1985年。開場した年ですので、私の歴史も倶楽部と同じとなります。今までざっと3000回近くはラウンドしてきましたが、コースは生き物。一度として同じシチュエーションでプレーしたことはありません。季節や時間帯、天候や風向きが違い、一緒に回る人も違う。だからこそ、何度ラウンドしても面白いんです。会員の皆様にはこれからも、常に新しい気持ちでラウンドしていただきたいですね。